1921年 伊藤小兵さんが創業した100年続く
美濃焼の窯元です。
初代は神仏具
二代目社長さんの時代は徳利生産量 日本一
三代目社長さんの時代にうまれた『ぎやまん陶』と『りんか』というシリーズ。
昨年、四代目となる息子さんにバトンタッチしたばかり。
毎月、第一土曜日に敷地内にあるギャラリーがオープン。
4月だけは蔵出し市や工場見学、体験会など
見て、使って、食べてみることのできるイベントが開催されるとのことなので行ってきました!
Instagramで目を引いたのは
磁器なのに土っぽい白い菊型のお皿。
なんのお料理にも映えそうで
おしゃれなのに温もりもある。
一枚いただいて…
と思っていたのに
ギャラリーに入って目を奪われたのは
漆の溜め塗りのような風合い
ガラスのような質感
『ぎやまん陶』
ずらりと並んだお皿が煌々と輝いて目が離せない。
美しい。
そのひと言。
色は四色。
茄子紺ブルー、漆ブラウン、利休グリーン、墨ブラック。
色の表現も和のテイストで素敵。
選びきれなくて、悩んで悩んで、漆ブラウンを購入。
お会計をすませると
『奥で女将が作った郷土料理の炊き込みご飯が食べられます~』と案内されると
会長の奥さまが炊いたご飯がお櫃に入って
好きな器を使っていただけるという。
粋な計らい。
そろそろ帰ろうか…という時に
会長さんに声をかけていただき
再度、ギャラリーへ。
解説付きで観ることに。
日本だけでなく、世界各国で販売されているそうで、
2010年にはドイツの見本市で、クリスチャン・ディオールのバイヤーの目に留まり、
パリ本店で『ぎやまん陶』を取り扱いたいという注文が入った話。
Restaurant(ル・グラン・レストラン)のシェフ、
ジャン=フランソワ=ピエージュ氏にも愛用され
ドン・ペリニヨン主催の晩餐会で
ディナーの最後を飾るデザート皿としてぎやまん陶を使用されたお話。
見せていただいた全ての写真に写っている
ぎやまん陶の『茄子紺ブルー』
我慢できず、もう一度会計に…(笑)
ただでさえ惚れ惚れしていたお皿に物語もついてきたのだから仕方ない。
人に歴史あり
会長さんに会えたお陰で
思い出に残るお買い物ができました。
従業員の方々もとても感じの良い方ばかり。
自社を思い
器を愛する気持ちが溢れていて
きっとここからの100年も安泰。(どこから目線?)
気持ちの良い春の一日でした。